ブログ記事

水島 寒月(みずしま かんげつ)

苦沙弥の元教え子の理学士で、苦沙弥を「先生」とよぶ。なかなかの好男子。戸惑いしたヘチマのような顔(第四話)。富子に演奏会で一目惚れする。高校生時代からバイオリンをたしなむ。吸うタバコは朝日と敷島。門下生の寺田寅彦がモデルといわれる。

越智 東風(おち とうふう)

新体詩人で、寒月の友人。「おち こち」と自称している。故郷は鰹節の名産地。絶対の域に至る道は愛の道と芸術の道であり、夫婦の愛がすべての愛の代表であるから未婚でいることは天の意志にそむくことになるという(第十一話)。

八木 独仙(やぎ どくせん)

哲学者。長い顔にヤギのような髭を生やし、深遠な警句を語る。40歳前後。

甘木先生

苦沙弥の主治医、温厚な性格。「甘木先生」は縦書きだと「某先生」と読める(尼子四郎がモデルとされる)。

金田(かねだ)

近所の実業家。苦沙弥に嫌われている。苦沙弥をなんとかして凹ませてやろうと嫌がらせをする。